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九十九本目の生娘 - S&Sさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 九十九本目の生娘
レビュワー S&Sさん
点数 7点
投稿日時 2020-01-11 21:17:27
変更日時 2020-01-11 22:38:51
レビュー内容
新東宝カルト映画は数あれどもっとも有名(?)な作品で、新東宝の歴史を紹介する書籍などでは必ず取り上げられます。 「日本のチベット」「部落」なんてセリフが頻繁に出てくるのがソフト化しにくいカルト映画になってしまった理由かとも思いますが、実際は十年に一度の祭りで処女の生き血で焼き入れした刀を打って神に奉納する一族が、被差別民だったサンカを連想させるというのが関係者をビビらせたのかもしれません。原作小説は『九十九本目の妖刀』で『妖刀』を『生娘』に変更したのはもちろん新東宝のワンマン社長である大蔵貢のアイデアですが、あえて『九十九本目』を残したおかげで日本語としてはおかしいけど奇妙な語感が出ています。九十九本の刀が揃うと一族の願いが成就するというのが触れ込みですが、990年も同じことしてきたのかと、あきれるばかりです。そんな大事な処女が必要なのに、よりによって三原葉子を誘拐してくるとは、もうコメディです。この処女調達役の婆さんが実はこの映画で一番キャラがたっていて、化け猫映画で有名な五月藤江が演じています。もうこれは彼女フィルモグラフィ中最高の怪演といって差し支えなく、若い娘を見てにやりと笑う不気味な表情は下手すりゃ夢に出てきそうです。 新東宝のプログラム・ピクチャーは大抵ストーリーが途中で(始めからというケースも多い)破綻してしまうのですが、この映画は予想を裏切り最後までしっかり撮られていました。ラストでは弓矢で攻撃してくる住民と警官隊の銃撃戦という奇妙な光景を見せられたりしますが、西部劇を観ているようで不思議と違和感がありません。主役クレジットの警官役である菅原文太はあまり目立たないキャラでしたが、新東宝時代の文太は壮絶な大根役者なのでこれが正解です。エロとグロが売り物だった新東宝でしたが、本作はその中でも希少なエロと伝奇をくっつけた路線だったと思います、でも正直エロはほとんど無いに等しかったですがね(有名な三原葉子が下着姿で水車に括り付けられているシーンはありませんでした、どうもスチール写真だけみたいです)。
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