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タイトル名 |
砂の器 |
レビュワー |
CBパークビューさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2017-01-14 01:32:14 |
変更日時 |
2017-01-14 01:32:14 |
レビュー内容 |
改めて見るとかなり筋に粗があるんですよね。 戸籍改ざんなんて和賀が有名になればすぐ発覚するだろうし、和賀の不機嫌なプライベートのブルースリーのようないでたちから、あの少年が同一人物と気がつくのにもかなり無理がある。 しかしそんな粗も丹波哲郎の語りと目力で帳消し。この説得力はなんなのだろうか。 丹波哲郎主演の映画といえば、「二度死ぬ」と「死んだらどうなる」しか観たことがなかったのですがすごい役者だったんですね。 そして「宿命」と美しい自然をバックに描かれる親子の旅。 挟まれる丹波哲郎の語りで、映画の焦点が推理ではなく親と子の宿命ということが分かった時点でもう忘れられない映画に。 映画や小説において最も惹かれる「運命」「宿命」というテーマをこんな形でやられたらたまりません。 らい病が業病と呼ばれそれが宿命に繋がっていることを知っているとなお考えてしまうものがあります。 |
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