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タイトル名 |
ジキル博士とハイド氏(1931) |
レビュワー |
ひと3さん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2025-05-11 23:13:46 |
変更日時 |
2025-05-14 19:09:03 |
レビュー内容 |
二重人格の話題は精神分析的な思考へいざなうのだが、抑圧された許されざる欲望をなんとか昇華して意識の側に統合してゆくという方角(フロイト)とは真逆の、「分離」することをジキル博士は目指すので、一見はラディカルなマルクーゼやヴィルヘルム・ライヒの革命的な運動のことを連想させるのだが、しかしこの世に有効性はなく結局は無惨な結果を招くだけである。ハイド氏にはミソジニーや格差志向などの要素がむき出しになっており、抑圧された「欲望」というものの批判的検証が必要だという、教訓的な映画にもなっている。 |
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