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タイトル名 |
君たちはどう生きるか(2023) |
レビュワー |
Dream kerokeroさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2025-05-04 19:34:24 |
変更日時 |
2025-05-10 05:35:52 |
レビュー内容 |
初めから「難解」とか「不評」とかまあそれなりに心の準備は出来ていたし、ある程度ネット上で色々と情報も得てしまっていたので、宮崎監督の想いや、またいろんな方の評価等を加味した上での鑑賞となりました。何よりも地上波放送で無料で視聴(ノーカットかはわからないけど)できたので気楽に観ることができました。で、まあ確かに色々と言われることは理解できた。でも個人的にはそこまで酷いとは思はなかったし、そこまで難解とも思はなかった。まずとにかくアニメーションとして色彩が綺麗で動きが本当に滑らかでうっとりです。そして宮崎駿監督の言いたいことも伝えたいことも理解はできた...はず。世の中には色々な形の悪がある。その悪とどう向き合いどう対処していくのか。この映画では人を死に追いやる兵器の一部を作る父親がいる。その父親が死んだ母親の妹と再婚。その妹が叔母さんから義理の母へとなることへの抵抗感と受け入れにくさ。優しく接してくれるのに心の中では認めきれないというジレンマ。そのジレンマが自分自身を悪としてしまう。戦争という世界的な悪も、己の中にある醜い悪もどちらともどう向き合っていくのか。どう生きていくのか。それをこの映画は問うていると思いました。そして今は戦時中でもなく豊かで便利な時代となった。その代わりに様々な形の悪が生まれてしまった。SNSによる誹謗中傷。ハラスメント、セクハラ、モンスターペアレンツ、ネット詐欺、あおり運転、ながらスマフォ、ポイ捨て、盗撮盗聴、そして最近現れはじめたAIによる犯罪。こういった多様化していく悪に対してあなたたちはどう生きていくんですか?そんなメッセージがこの映画にはあると感じました。
正直世の中は理不尽なことだらけ。それでも生きていかなければならない。そんな理不尽にイライラする自分の中にある悪意とも向き合いながら・・・。
おっと!なんか随分と大げさなことを言ってしまいましたが、でも別にそこまでこの作品をめっちゃ評価しているわけではないんです。はい。すいません。もしも事前に情報を得ておらず真っ新な状態で観ていたら恐らくなんじゃこりゃ!? だったとは思います。さらに何回も観たくはなりませんから...(;´∀`) |
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