|
タイトル名 |
明治天皇と日露大戦争 |
レビュワー |
ESPERANZAさん |
点数 |
4点 |
投稿日時 |
2011-03-20 08:09:02 |
変更日時 |
2011-03-20 08:11:34 |
レビュー内容 |
司馬遼太郎「坂の上の雲」に触発され、日露戦争や秋山・広瀬らの軍人に興味を持った。日露戦争はなぜ起こったのか、その背景はとさぐるうち、昔この映画があったことを思い出して鑑賞。 実は映画館でも見る機会はあったのだが、いかにも右翼的ということで長い間敬遠していた映画である。 映画としては良くできており、歴史的な背景や事実関係がよくわかる。その点では良い教材でもある。明治天皇が周囲の戦争一色に対し、慎重論であったこともよくわかった。しかし最後はやはり軍部に負けたと言わざるを得ない。あれだけの権威と権力があれば、戦争を回避できたのにとも思う。 また、日露戦争そのものは多くの犠牲を払い、幸運にも恵まれて勝ったというのに、「犠牲」や「幸運」は語られず、日本は神の国、絶対に戦争に負けない国になってしまった。 東郷や乃木を大スターが演じて英雄化させることなく、日露戦争全体を描いたのは評価できる。しかし、「勝った勝った、万歳」によって不幸な歴史の始まりになったことを思うと、平均点以上はつけられない。 |
|
ESPERANZA さんの 最近のクチコミ・感想
明治天皇と日露大戦争のレビュー一覧を見る
|