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タイトル名 |
イエスタデイ(2019) |
レビュワー |
たきたてさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2025-06-02 03:29:15 |
変更日時 |
2025-06-02 03:31:29 |
レビュー内容 |
ああ、うん・・、面白いんですけど、何だろう、こんなに胸躍らないサクセスストーリーもあるんだなと。 もうずっと借り物の楽曲で成功しているっていうのがひっかかってしまって。いや、もちろんそんなこと言ったら身も蓋もないんですけど。 そして主人公ジャックが予想もできないスピードで、事態はどんどん大きくなります。そして遂には、彼のキャパを超えてしまいましたとサ・・・ちゃんちゃん♪ いや、あそこでカミングアウトする勇気があるのなら、もっと早い段階でできただろうと。 これだけ大勢の関係者を巻き込んだ挙句のカミングアウトは、もはや責任放棄では? ジャックをプロデュースするのに、いったいどれだけの数の人間が動き、どれだけ巨額のマネーが動いたことでしょう。それなのに、『これ、ほんとは自分の曲じゃないんで、やめます。アップロードするんで、みなさん好きにダウンロードしてください。お金はとりません。』っておいおい。もう独断でそんなことできる立場じゃないでしょうに。 私には、終始主人公が『自分さえよければそれでいい』っていう無責任な人間にしか見えませんでした。 それにジャックは優しいというより、優柔不断なだけでしょう。 ジャックは意を決した顔をして、ホテルを飛び出す。エリーを追っかける。行ってしまう列車。かと思いきや、エリーは駅前のカフェに。さあいけ、ジャック、男を見せる時だ! そんなこちらの期待を再三踏みにじるジャック。結局自分の意思を何一つ明確にできないまま、エリーを置いてロスに戻ったのは最低でした。 かと言ってエリーを擁護する気にもなれず。 教師に戻ろうとするジャックを引き留めて、半ば強引に音楽を続けさせてきたエリー。つまり、彼が売れることを何より真剣に考えていたはず。それなのにいざ売れて、ツアーの付き人をお願いされたら断るエリー。・・そんなことあります?だってマネージャーでしょ? なんかもう、最初からエリーはついていく。事態が大きくなってびびるジャックがエリーに真相を打ち明ける。 エリーは言う。『私たちにはビートルズの楽曲を世界に届ける使命がある。2人で罪を背負っていきましょう。』 で、結局2人はそのまま結ばれちゃうし、アーティストとしても成功する。 それぐらい開き直った脚本のほうが、個人的にはよほど清々しいと感じます。 |
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