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天空の蜂 - かっぱ堰さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 天空の蜂
レビュワー かっぱ堰さん
点数 5点
投稿日時 2015-09-20 10:08:58
変更日時 2016-07-31 19:07:08
レビュー内容
予告編は面白くなさそうだと思ったが本編を見ればそれなりである。映像面の迫力やスリリングな展開とともに、泣かせる場面もちゃんと用意されていて退屈しない。また個人的には、主人公の妻役をやっていたのが往年の名作ホラー「女優霊」(1996)で転落死した若手女優役の女優と気づいて少し嬉しくなった。
そういう点で大衆娯楽映画としては満足だが、ただし竹中直人の出演などは不要と思われる。

ところで社会的メッセージの面から見ると、原作由来の“ないと困るが見たくないもの”という問題提起は含まれていたようだが、原作の時点ならともかく、今ならすでにみな分かり切ったことを言っているだけに思われる。この映画を見て特に認識を改めるようなものはないわけだが、前回の事故から4年経って、忘れかけた人々に思い出してもらうくらいの意味はあるかも知れない。ただこれも原作由来のことだが「沈黙する群衆」の捉え方には疑問を感じる。“その他大勢”の全員に喧嘩を売るつもりかと聞きたい。
一方で、もう一つの“ないと困る”ものだった自衛隊に関しては、現在は災害救助の面で世間の評価が上がっていることを反映した形になっており、最後に映画全体の方向性がこっちの方にずれて終わったようなのは変な感じもあった。中盤で、問題の大型ヘリコプターが“海外で戦争できる軍隊にするためのもの”と匂わせていたのは、この映画として決して自衛隊を礼賛するものではない、と釘を刺しておいたように見えなくもない。

そのほかこの映画では、特に技術者というものの姿勢が問題視されていたように見える。主人公に関していえば“技術だけ相手にして人間に向き合おうとしていない”ということだろうが、ラストに至って次の世代が直接人間に関わる仕事に意義を見出していたのは喜ばしいことと思われる。この辺は原作と映画の時間差を利用した追加要素ということだろう。
また“技術者は技術を提供しているのであって成果物の利用に責任を負わない”という話も出ていたが、劇中でヘリコプター技術者が加害者扱いされる場面があったのは当面の問題と直接関係がなく、これはさすがに理不尽である。しかし技術者限定でなく一般論として“加担していながら事が起こってから被害者面するな”と言いたいのであれば、言う相手によっては本当に問題作になると思われる(下手すると「沈黙する群衆」に叩かれる)。
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