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ちょき - かっぱ堰さんのレビュー
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タイトル名 ちょき
レビュワー かっぱ堰さん
点数 8点
投稿日時 2020-03-23 20:29:06
変更日時 2020-03-23 20:29:06
レビュー内容
和歌山県が出る映画を見たのは8本目である(ドキュメンタリー含む)。個人的には最近、和歌山県のイメージが著しく悪化しているが、それはこの映画の評価に直結しない。映像面では橋の風景(紀の川?)が特徴的で、これはご当地感とともに開放感とか飛翔感の表現だったかも知れない。
物語的には全盲の少女と、美容師の男の交流物語になっている。ジャンルとしては「ロマンス」だが、いわゆる「淫行」はしていないので犯罪とはいえない。妻を亡くして一人暮らしの男のところに若い娘が訪ねて来て、浮かれてしまったのは無理もない。

最後はハッピーエンドっぽく終わっているが、問題なのはこれだけ年齢が離れていると、それぞれの世界認識が全く違うのではないかということである。少女が男に好意的なのは明らかとしても、例えばまだ父親像と恋人像が分化していない状態かも知れず、これに適切に対応するには男の方に思慮と責任感が求められる。しかしその男の方も、実は娘だか恋人だか妻だかわからないまま少女に対しているのは問題だろうが、この少女を愛しく思う心情だけは間違いないということらしい。男が身を引けばいい結果が出るわけでもなく、リスク覚悟で少女を独りにしない(自分も独りにならない)と決めたのなら、それはそれと思わなければならない。あるいは亡き妻と一緒になった時も同じ心境だったのか。
またその亡き妻が共通の記憶になって、今後の二人の関係にガイドラインを提供する可能性もある。そもそも今回は妻が結びの神だったようで(天満宮は性質が違う)浜辺でつないだ左手の指輪は二人の間に挟まる異物というよりも、二人をつなぐ結び目だったのかも知れない。実際は死者の意向などわかるはずもないわけだが、絵馬を通じて、それぞれが互いの幸せを祈った結果がこうなったのなら必然ともいえる。
ちなみに鑑賞者側としても、男が少女を愛しく思う心情は、男を介さず少女の映像から直接感じる(ロリコンと言うなら言え)。鑑賞者としては黙って見ているだけだが、劇中の男なら職業柄、髪を扱う指先に感じる/込めるものがあったと思われる。時代をこえた二人の接点が髪だったということらしい。

キャストとしては、主演の増田璃子という人は同じ監督の「転校生」(2012)というショートムービーでも見たことがあり、今回かなり好感度が高まったが、最近の情報がないようでどうしているのか不明である。目の上に傷が見えるのは何かと思ったら、これは物語上の意味があったらしい。また友人役の藤井武美という人もときどき目にする若手女優なので今後に期待する。ちなみに芳本美代子という人は今回少しかわいく見えた。
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