みんなのシネマレビュー
ウェイティング・バーバリアンズ 帝国の黄昏 - かたゆきさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 ウェイティング・バーバリアンズ 帝国の黄昏
レビュワー かたゆきさん
点数 6点
投稿日時 2022-02-24 07:32:32
変更日時 2022-02-24 07:45:45
レビュー内容
ここは、帝国の端っこに位置する小さな辺境の町。心優しい民政官の元、人々は貧しいながらもずっと平和に暮らしてきた。ここからそう遠くない場所にある未開の地には昔から遊牧民が住み、たまに住民との小競り合いも起きるが、それでもこの静かな生活はずっと続くと信じていた。そんなある日、帝国の中央政府からジョル大佐という名の警察官僚が派遣されてくる。大佐は唐突に、「蛮族が帝国の領土を狙って攻めてくるという噂がある」と民政官に告げるのだった――。その日から、誇り高き遊牧民たちを蛮族と決めつけるジョル大佐の厳しい弾圧の日々が始まる。次々と捕らえられては激しい拷問と容赦ない尋問を受ける遊牧民たち。それまで平和だった辺境の町は、瞬く間に血生臭い空気に支配されることに。単なる一公務員に過ぎない民政官は、帝国の強大な権力を後ろ盾にする大佐に逆らうことも出来ず、なすすべもなく見守ることしか出来なかった。そんな折、彼は捕らえられた遊牧民の中に両親を殺された挙句自らも両足首を折られ、さらには両目を潰された少女を見つける。あまりの不憫さに彼女を引き取ることを決意した民政官だったが……。ノーベル賞作家の著した小説を基に、そんな辺境の小さな町で繰り広げられる憎しみと暴力の連鎖を寓話的に描いたヒューマン・ドラマ。最近スランプ気味のジョニー・デップが冷酷無比な軍幹部を演じ新境地を拓いたということで今回鑑賞してみました。まあ彼の演技がいいかどうかはさておき、これがウィリー・ウォンカやキャプテン・ジャック・スパロウと同一人物とは到底思えないほど、全く違うイメージを作り出しているのは事実。ここはさすがカメレオン俳優と言った感じですね。変なサングラスをずっと掛けてるとこは相変わらずでしたけど(笑)。お話の方は、極端なまでに無駄を削ぎ落した寓話的ないわゆる不条理劇。それまで何も問題なかった平和な町の中で、権力がいかに敵を作り不毛な争いを生み出すかがよく分かる。結局国家が権力を維持するためには、共通の敵を作り出して国民の不満を外へと向けさせるのが一番手っ取り早いということですね。それが絵本のような分かりやすい物語の中に結実しておりました。また、主人公となる民政官も絶対的な正義というわけではなく、彼も人間的な弱さを抱えている小市民というのもなかなか深い。きっとこのようなことは今も世界中で繰り返されているのでしょう。ただ、後半から幾分か腰砕けちゃったのか、物語の結論がかなり尻切れトンボに終わってしまったのが残念でした。もっとこのテーマを深く掘り下げてほしかったところ。殺伐とした世界観や脚本は悪くなかっただけに、何とも惜しい。
かたゆき さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-05-22ザ・フラッシュ76.25点
2024-05-20ミッドナイトスワン57.00点
2024-05-18Smile スマイル(2022)65.33点
2024-05-15終わらない週末88.00点
2024-05-10REBEL MOON パート2 傷跡を刻む者65.50点
2024-05-10ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語46.50点
2024-05-04REBEL MOON パート1 炎の子76.50点
2024-05-01ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE77.37点
2024-04-26ザ・キラー76.40点
2024-04-26バービー(2023)56.52点
ウェイティング・バーバリアンズ 帝国の黄昏のレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS