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砂の器 - 高原太さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 砂の器
レビュワー 高原太さん
点数 10点
投稿日時 2001-09-07 18:38:31
変更日時 2001-09-07 18:38:31
レビュー内容
高校の時、映画のポスターが貼ってあり、気になってました。大学の時、寮のテレビで見て、涙を友人から隠すのに大変だった想い出があります。僕自身も似たような環境(生い立ち)で育ってきたため、後半の回想シーンの時はいつも自分とオーバーラップさせてしまいます。思い切ってビデオソフトを買って見ようとしたその翌日にいきなり自分の父が亡くなりました。それから半年以上、「砂の器」を観ることができませんでした。あまりにも強烈な思いでだったんです。それにしても子役の春田君の演技は凄かった。そして加藤嘉の演技、丹波哲郎は最後の方はもう、本当に涙が出てきたそうですね(演技でなくて)。そしてなにより細かいのが緒方拳とその奥さん役の人の演技です。亀嵩から千代吉を送致するシーンで、子役の秀夫が駐在所に入って千代吉をじっと見ているとき、涙をこらえている三木巡査の奥さんの顔が頭にしっかりと残っています。そして亀嵩駅のプラットホームでの緒方拳の涙を隠そうとして帽子のひさしを下ろしたときの表情、最高です。そして僕個人として一番涙がドバーっと出たのが、ラスト近くのところ・・・画面左に演奏会の様子を映しながら、右に白髪になった三木(緒方拳)が「秀夫、何でそんだらこと言うだらか、たった一人の親、それもあげな思いをしてきた親と子だよ・・わしにゃ、わからん・・・こい秀夫、首に縄つけてでも連れて行く・・」と叫ぶところが映る。このシーンは凄い!世界中で唯一、本浦千代吉を支えてきた善人の鏡の三木さんが、苦労に苦労を重ね、差別の恐ろしさを身をもって知っている秀夫に命がけで訴えているからだ。この時バックに流れるテーマ曲が初めてチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番のように変化する。この音楽と映像のガップリヨッツが胸を締め付ける。とにかく「七人の侍」とともに戦後日本映画の最高傑作であるこの「砂の器」がなぜ人気があるか、海外版にもなっているか、みんなで考えていきたい。
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投稿日付邦題コメント平均点
2001-09-07砂の器107.66点
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