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ゴジラ(1954) - すかあふえいすさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ゴジラ(1954)
レビュワー すかあふえいすさん
点数 9点
投稿日時 2015-01-21 19:25:23
変更日時 2015-01-24 04:01:30
レビュー内容
「キングコング」に並ぶ怪獣映画の最高峰。それをデジタル・リマスターの美しさと音響で味わえる感動。
真っ黒い体躯、珊瑚礁のような背びれ、放射能を吐く怪獣「ゴジラ」。

日本に古くから伝わる伝承と、当時問題となっていた水爆実験を「怪獣」として具現化したのだ。

もしまた原爆が落ちれば、国会議事堂も、子供を抱きかかえた母親も何もかも全て吹き飛ぶ。
ゴジラの破壊は、正にそんな意味合いも持ち合わせている。

ストーリー全体はゆっくりゆっくり進む。
まるでゴジラが徐々に近づくように。

戦闘機の模型などはお粗末な物だが、実際に人が入り動くゴジラは本当に生きているかのような迫力を感じる。

水爆実験で揺り起こされたゴジラを食い止めようと苦悩する人間たち。
この人間ドラマも重要になって来る。
ゴジラに踏み潰されるだけが人ではない。
その圧倒的な恐怖にどう立ち向かい、どう打ち勝つか。

生物学者としてゴジラを調べたいという山根博士、
人類の驚異としてゴジラと戦おうとする尾形、
ゴジラを滅ぼせる兵器を作り出してしまった事に苦悩する芹沢。
原爆の惨状から生き残った事をほのめかす人々、
そして毎回ゴジラの熱線で散々な目に遭う事を義務付けられているような自衛隊!
懲りろ!!

人類が勝つか、ゴジラが勝つか、あるいわ一緒に戦うか・・・以後何十年に渡るゴジラとの戦いの歴史が始まる。

ゴジラもまた孤独・・・。
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