みんなのシネマレビュー
暗黒街の顔役(1932) - すかあふえいすさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 暗黒街の顔役(1932)
レビュワー すかあふえいすさん
点数 10点
投稿日時 2013-12-19 14:17:36
変更日時 2015-04-27 20:31:14
レビュー内容
ハワード・ホークス最高傑作の一つ。一体このハワード・ホークスという男は何処まで人を楽しませてくれるのだろう。
純粋な娯楽の中に現代にも通じるテーマをねじ込むその心意気。劇中で粉々になる夥しい窓ガラスの雨。
この一枚一枚が現代社会の「ルール」なのかも知れない。それを破壊していったある男の生き様を描く!
女性陣のメイクはサイレント時代の名残か少々濃いが、この妖艶なアイシャドウは暗黒街を照ら“瞳”となり、は本作を彩る最高の華となる。
無駄な音楽と血の描写を徹底的に廃したこだわり。
“滅びの美学”を血の雨で語らないのがこの時代の映画だ。
冒頭の“暗殺”までの張り詰めた5分間、“星”で火をつけるマフィアと警察の対立、抗争の裏で回転する“コイン”の一時の安息・・・最初25分の丁寧な展開はまったく飽きない。
だが「早く何か起こらないかな」と否応なしにワクワクしてしまうのも確かだ。
溢れかえるビールは女の初潮か、流される血の噴水を現すのか・・・。嵐の前の静かな25分間。そして次々と銃声が飛び交う凄まじい抗争の幕開けだ。
マシンガンのようにめくれるカレンダー、凄まじい銃撃戦、ぐしゃぐしゃになる車、疑心暗鬼、騙し合いと殺し合い・・・たった1時間30分の中でこれほどの密度、これほどの余裕。
終始撃ちまくっている映画なのだが、その合間合間で光る人間ドラマの魅力もこの映画を更に盛り上げてくれる。
組織社会での成り上がり、コインのような日常と犯罪の表裏一体の生活、生と死、光と闇。
際限の無い復讐戦は何も産まない。
あるのは果てしない「暴力の愚かさ」がこの映画の根底には存在している。
権力、裏切り、妹にまで欲情する色欲・・・あらゆる欲望に染まっていったトニー。
「THE WORLD IS ROURS!」
「世界は俺の物だ!全ては俺の物だ!!!」
ラスト6分の最後の銃撃まで息を抜けない、ギャング映画の傑作。
すかあふえいす さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2017-06-15トランボ/ハリウッドに最も嫌われた男97.05点
エリン・ブロコビッチ96.92点
2017-06-06美女と野獣(2017)97.20点
2017-06-06LOGAN ローガン97.00点
2017-06-06ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス96.87点
2017-05-27見えざる敵87.00点
2017-05-27ドリーの冒険86.25点
2017-05-27これらのいやな帽子84.00点
2017-04-25アルジェの戦い98.00点
2017-04-24怪盗白頭巾 前篇97.00点
暗黒街の顔役(1932)のレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS