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タイトル名 |
ジョゼと虎と魚たち(2003) |
レビュワー |
激辛カレーライスさん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2014-01-11 14:03:23 |
変更日時 |
2018-01-02 23:28:07 |
レビュー内容 |
主人公の大学生・恒夫は、雀荘でバイトをしている。その帰りの早朝、(雀荘で噂の)ジョゼと出会う。出会ってしまう。ジョゼはクソ生意気な若い女だが「可愛い」。恒夫公は好きになってしまう。そして、何度も長屋に通い始める。恒夫はイケメンで、セフレがいっぱい。甘い甘い人生だったが、ジョゼとの別れで「初めて」自己否定を経験し、路上で、よりを戻した香苗の前で泣きじゃくる。
映画冒頭、恒夫は写真を見ながら話す。それは映画ラストから数年後じゃない。十数年後、いや数十年後かも。楽しそう。恒夫にとってジョゼは、人生の小さな小さな彩り。でもジョゼにとっての恒夫は、とても大きいと思う。
ジョゼは強い。恒夫がいなくても大丈夫。その健気な姿に、感情移入して泣けた。
さて池脇は「テレビドラマ、CM、映画」で、主役やヒロインを多数演じてきた美人女優。彼女がジョゼを演じたから「良い映画」。池脇だから「健気」に見えた。もし生意気なブスなら、腹が立つだけ。顔って重要だな。もちろん池脇の演技がすごく良かった、繰り返すけど、すごくね。
DVDのコメンタリーが楽しい(犬童監督、妻夫木、池脇)。監督は、色々と考えて撮っていることが「よく」分かったし、この映画を「愛しているんだ」と分かった。また特典ディスクのメイキング、くるりのミュージッククリップも楽しい(あれじゃ犯罪者だよ)。
好きになった映画なので、小説も読んでみた。映画と小説では印象が違った。たしかラブホのシーンで小説は終わる。余韻が残った。つまり恒夫が泣くシーンはないし、香苗とよりを戻さない。というか、たしか小説には香苗もノリコも出てこない。短編だし。
レビュワーの評価が高いので、ずっと観たかった映画。 「変なタイトルだな」と思っていたけど、観て納得。 観て良かった。10点! |
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