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異人たちとの夏 - スノーモンキーさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 異人たちとの夏
レビュワー スノーモンキーさん
点数 8点
投稿日時 2015-01-13 00:06:02
変更日時 2017-03-18 01:43:37
レビュー内容
シナリオライターの英雄は、幼い時に両親を事故で亡くします。多感な時期に愛情を受けずに育ってきた英雄は、人当たりも冷たくあまり人間味を感じない。奥さんとも離婚することになり、ますます生きる気力を失っていきます。そんな彼はある夏、桂という女性と亡くなった両親に再開します。桂とは恋愛関係となり、忘れていた愛を取り戻していきます。また、失われていた記憶を取り戻すかのように両親との会話や食事を楽しみ、親の愛情を久しぶりに感じるのである。しかし、自分の生命力が弱っていることを桂の言葉で悟り、両親と会うのをやめると誓うのです。最後、親子ですき焼き鍋を囲みます。英雄の感謝の言葉を聞いた両親は、これからも彼が生きていく意思があることを感じ食事に手をつけることなく夕日と共に消えていきました。「ありがとう。お父さん、お母さん。俺頑張るよ。」ここで終われば感動のハッピーエンド。「生きる希望を取り戻した男の愛情物語」ということになるのだが、大林監督はそんなに甘くなかった。恋愛関係にまで発展していた桂も、自ら命を絶ち幽霊になっていたというオチ。しかも寂しさを紛らわすため、英雄を自分だけのものにしようするホラーさながらの超展開。これは大林監督の「どんなに希望を持って生きようとしても、必ず理不尽や恐怖、絶望が襲ってくる。それらを乗り越えなくてはならない。生きるって大変なんだ。」というメッセージだと勝手に解釈しました。また、ここまでの不思議体験の中の愛はあくまで英雄が相手からもらったものであり、自分が愛してやった訳ではありません。英雄は悪魔のような顔になり、桂の血飛沫で体中が赤く染まります。この状況下でも命乞い(自己防衛)をするようなことはありませんでした。桂の寂しさに気付けなかった己を悔い、一人で寂しい思いをしないよう自分を連れて行くよう必死で呼びかけます。桂は本当に愛されていたことを知り、生きてほしいとの言葉を残し去っていきました。英雄は初めて人(幽霊だけど・・・)を本気で愛したのである。現実に戻った後、息子に花札を教えてやると言ったシーンは印象的でした。男四十路、独身。これから厳しい第二の人生が始まるのだ。大林監督は面白い視点から、生きることの難しさを表現しました。
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投稿日付邦題コメント平均点
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2017-03-18長屋紳士録88.26点
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2015-01-19ひみつの花園77.27点
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2015-01-16ポセイドン・アドベンチャー(1972)98.12点
2015-01-15アウトレイジ ビヨンド86.40点
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