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タイトル名 |
サンダカン八番娼館 望郷 |
レビュワー |
クリプトポネさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2017-08-28 23:18:05 |
変更日時 |
2017-08-28 23:18:05 |
レビュー内容 |
田中絹代と高橋洋子はとてもよかったです。 かつては貧しくともみなそれぞれの事情のなかで生きるために必死に藻掻いていた様に見えたのに対し、途中帰国した時の兄夫婦の態度があんまりでした。なんで兄ちゃんトチ狂って後遺症が残るような自傷行為なんてやったのか? 現代のおサキさんの住居の周りの人々の描写が少々不気味ですが、それはあくまで闖入者である栗原小巻の視点であり、彼らなりに重い過去を背負ってきたおサキさんを守っているという認識なのだと思います。本を書く許しを聞く件などどうもおサキさんの寂しさにつけ込んだ感があって、事実を残す意義は理解できるものの栗原演ずる原作者役にはあまり好感は持てませんでした。 また、最後のお墓の向きの解釈については原作者の解釈であり、ありもしないサンダカンでの住民虐殺に言及するなどのとってつけた話にはがっかり。 |
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