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タイトル名 |
ルトガー・ハウアー/危険な愛 |
レビュワー |
Yuki2Invyさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2020-05-03 20:34:00 |
変更日時 |
2020-05-03 23:52:12 |
レビュー内容 |
非常に汚らしいシーンや、必要以上に扇情的で直接的な(これはもはや率直に「猥褻」だと言える様な)性的描写のオンパレードには、監督2作目にしてヴァーホーヴェンの独特な個性が全開であり、この「下品さ」が彼のアイデンティティなのだということが否応なく理解できる。しかし、描かれる物語は「普遍的な」という意味で一種ありふれた愛の物語であり、それ自体は意外にも詩情的、かつどこか確実に美しさを纏っている。「下品さ」はヴァーホーヴェンの存在証明であると同時に、やはり一つの「手段」に過ぎないのだ。それが狙うところの「効果」というものを、本作では大いに体感できるだろう。この内容でアカデミー外国語映画賞ノミネートは、やはり伊達ではない。 |
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