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タイトル名 |
スーパーマン(2025) |
レビュワー |
Yuki2Invyさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2025-07-13 20:30:38 |
変更日時 |
2025-07-13 20:34:28 |
レビュー内容 |
まだちゃんとレビューは書けてないのですが、ジェームズ・ガンの前作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3』には非常に深く感銘を受けたのでありまして、ヒーローユニバースを跨いで…という異例の事態かとは思いますが、本作もその継続・延長線上にある作品だ…という感覚では居るのですね。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー1』が個人的にあまりハマらなかったこともあって、それほど「好きな監督」ということでもなかったのですが(⇒それはヒーロー映画の監督として、ですら)2020年代に入ってからの彼の作品には常に唸らされっ放しという次第でもありまして、このシリーズへの期待度も一気に三倍ぐらいに高まった…という感じです。次作が楽しみですね。
やはり、古典的なキャラクターに古典的なテーマ…という作品なのかとは思っていたのですが、そこは現代的「読み替え」というか、種々の適切な工夫は確りと施されていた様に思いました。取分け、世界観そのものというか、その世界が抱える本質的な「問題点=問題解決の障害となるモノ」といったトコロは特に、現状の現実世界の「リアル」をそのまま取り込んだ…という質感だったと思うのですね。その部分のリアルさと、ソコに起因する悪役の悪辣さ・醜悪さというのは少しダケ、娯楽ヒーロー映画の範疇から逸脱しかけて居た…とすら思わされる様なハイレベルさだったと思いましたし、再度、その悪役の持つ力がまた「リアルな」モノだと感じられたこともあって、中盤はちょっと(ソレに対してスーパーマンがマトモな対抗手段を持っていないことも含めて)かなりやるせない・憤懣やるかたないといった気持ちで観ていたのです。がその分、ラストは非常に爽快に観終われました。ヒーロー映画としてのストーリーの運び方は流石の監督流…ということだったと思いますし、アクションや、シリアスな空気にも適切にマッチした(コレも)監督流のコミカルシーンの塗し方とかも巧かった・悪くなかったと思います。
現代化…という意味ではもう一つダケ、確かに、スーパーマンが創造された約100年前と比べれば、一言で言えば世界はシンプルに「複雑化した」とは言えるのではないかと思うのですね。しかし、それでも尚、より本質的な・最も本質的な部分にあたる人間の価値観(=テーマ)のそのものというのは、意外とそんなに変わっていないのではないか⇒ヒーロー映画はソコにこそフォーカスしてゆくべきなのではないか(⇒ソコにフォーカスすることの「価値」というのは、寧ろ高まっているのではないか)といった様なコトをこそ、本作からイチバン強力に感じ取ったのですね。再び、その意味でも、今後のこのユニバースの成り行きには個人的に大いに期待をしているトコロなのです。以上。 |
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