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タイトル名 |
罪人たち |
レビュワー |
Yuki2Invyさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2025-07-12 08:27:01 |
変更日時 |
2025-07-12 08:31:04 |
レビュー内容 |
前半と後半でかなり見た目の印象が違ってくる(⇒と言うかジャンル自体が大幅に違ってくる)という映画ではあり、まあ確かにドンピシャで、もはや『フロム・ダスク・ティル・ドーン』的な・決して必然的である様にも思われないその構造(結合)の「ワケ」のそのものに思いを巡らせ出してしまうと、諸々と更に更に深い深いトコロ=裏側のメタファー的な寓意的なナニかをまで、勘ぐらずには居られない…みたいなコトもあるのだろうかとも思うのですね。しかし、個人的な結論としては、そういった奥行きも其処彼処にしっかりと配されているのだろう…と容易に感じ取れる作品でもあるものの、本質的には=圧倒的に最も重要なテーマ的な観点としては、実にごくシンプルで(それ故に逆に)これ以上無いホドに本質的で単一的なモノを備えた、再び逆説的には現代では今や稀有な映画である、と思ったのですよね。人間世界の本質は、ただ「闘争」と「音楽」であると、陽が昇っては朝がきて・陽が沈んでは夜になるのを永遠に繰り返すかの如くに続く相異なる二つのナニかの終わらない相剋、とそれがもたらす流転・循環と「混沌」こそが世界の本質なのだ⇒そしてそこに(それ故に)音楽は鳴り続けるのだ、みたいな。再度、ワタシ的には、この映画に「ワケ」を求めるのは、それこそ「何故ヒトは音楽を求めて已まないのか」という問いに挑む様なコトだとも感じたのですね。深く考えずに眺めて、そして最後には呆然と観終われば好い…という映画だと思いました。傑作。 |
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