みんなのシネマレビュー
心中天網島 - Yuki2Invyさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング


◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

スポンサーリンク
タイトル名 心中天網島
レビュワー Yuki2Invyさん
点数 8点
投稿日時 2025-03-29 10:10:21
変更日時 2025-03-29 15:15:14
レビュー内容
『天網島』とは、心中の現場が網島であるのと同時に「天の網」=疎にして洩らさぬアレ、とも掛けてあるのだそーで、コレも20年ぶり位に再見して気付くのは、心中だからってメロドラマでも何でもない、人間の「性」とか「業」とかってのを剥き出しにしてくる様な、ごくグロテスクなお話だったってことですかね(⇒20年前に比べれば、その「黒子」の役目が非常に好く理解できた、というのが第一の発見としてあります)。主に、紙屋治兵衛の情けなさに中々同情してゆけないことが、この物語を悲恋ものに見せてはくれない…という感覚もあるのですが、小春・おさん含む他の登場人物の振る舞いとのバランスも鑑みると、ただ治兵衛(&小春)を突き放して観終われば善い…というダケの映画には(私の中では)また決して為ってはおらず、何とも好ましく、複雑でやり切れない妙なる鑑賞後感を得られたとも思うのです。たった一文字「終」を投げ遣りに映しっ放して終わってゆくオーラスも、個人的には非常に好みなモノだったと言えます。

ただ、それは、演劇の脚本としてのシンプルな高品質ぶりも含めて、やはり原作=古典の持つチカラだとも思うのですよね。しかし、今作は加えてソコに、その古典の意義を損なうことなく、映画としての固有で新規的な表現のクオリティをつくり込むことが(その辺の古典原作映画とは比較にならないレベルで)立派に出来ていた…という意味で、やはり傑出した作品だと(再び)思われました。月並な感想だとは思いますが、やっぱ構図から何から徹底的に考え抜かれてつくられてる映画だなァ…とはモ~唸らされてしまいましたよね(⇒んで助監督で入ってる小栗康平さんが、この約10年後に『泥の河』を撮ってるのだなァ…とも得心したと)。願わくば、古典をこーした様な映画を、また再び邦画で拝見したいものですね。
Yuki2Invy さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2025-06-01ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング77.11点
2025-05-25花腐し77.00点
2025-05-21異端者の家66.00点
2025-05-21ノスフェラトゥ(2024)99.00点
2025-05-19イビルアイ54.40点
2025-05-18深夜の告白(1944)87.51点
2025-05-08ウィンチェスター銃'73(1950)77.06点
2025-05-05BECKY ベッキー67.00点
2025-05-04骨(1997)65.50点
2025-05-04溶岩の家55.00点
心中天網島のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS