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タイトル名 |
張り込み(1987) |
レビュワー |
あやかしもどきさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2025-06-02 07:07:31 |
変更日時 |
2025-06-02 07:08:06 |
レビュー内容 |
うだつのあがらない刑事が「張り込み」という貧乏くじを引かされるが、そこで監視対象の女との思わぬラブロマンスが芽生える。見張る側と見張られる側とが「犯罪捜査」という一線を飛び越えて結ばれていくという、従来からありがちなストーリーをコミカルかつスリリングな演出で魅せる。 そこに警察組織におけるヒエラルヒーの悲哀や、張り込みの手口の面倒臭さ(ただし日本の刑事の張り込みのような辛気臭さはない)などが織り込まれるとともに、それらの要素を軽妙に体現してみせるリチャード・ドレイファスの千両役者ぶりが堪らない。あらためてみると、ドレイファスってかなりの美男なんだと気付かされる。 後半の派手なガン・アクションの展開は「張り込み」という主題からすれば、そこまで時間を割かなくても、という感じはしたものの、畳みかけるようなリズム感は観る者を飽きさせず、絶妙な娯楽作品である。 |
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