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タイトル名 |
バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2 |
レビュワー |
K&Kさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2025-05-25 09:29:24 |
変更日時 |
2025-05-25 09:29:24 |
レビュー内容 |
2が公開されると知り、最初に思ったのは「え?創ってしまうの?」だったわ。 そりゃ、ゼメキスとスピルバーグが創る、あの映画の続きだもの、面白いに決まっている。でも私にとって、あのバタバタと未来に旅立つ終わり方は、他に類を観ない素晴らしい終わり方でした。『この後、未来で、いったいどんな冒険が待っているんだろう?』って、私たちの想像力を掻き立てる終わらせ方だったのに、その続編が出来るということは「こういう内容の冒険ですよ」って、公式に決めつけられてしまうことになるんだよね。 まぁ楽しみではあったし、公開翌週に観に行きました。ほぼ満員の客席で、最前列で、左右知らない人に挟まれて観ました。
未来の描写は面白かった。空飛ぶ車に未来の夢を感じて、LDをまとめて潰したゴミに未来の現実を感じる。警官が指紋でジェニファーを識別するのも未来感が出てました。こうしてずーっと未来の話をやるのかと思ったら、未来パートは全体の1/3しか無いのね。 もう一つの現代に戻ってから、どこか今までのBTTFとは違う印象を感じました。犯罪者の街ヒルバレー。BTTFって全体的にカラッと爽やかな作風だったのが、チラッと映った死体を表す白線と血痕から、ジメっとヒリヒリした印象を感じました。"あぁ、観たかったモノからズレてきたな…"って。 前作にもテロリストが出てきて、ドクが撃たれたりしたけど、主要人物のビフがジョージを殺して、今度は継子のマーティに銃を撃つのは、避けるべきシナリオだったように思います。ビフは"永遠の憎めない悪党"ポジションであるべきだったのに…って。 そして過去。またあの1955年11月12日へ。前作で観たシーンを別角度で観たり、お馴染みのあの場面の舞台裏で、実はこんな苦労が隠れてたりと、予想に反して面白かったです。ここのアイデアは素晴らしかったと思います。
スポーツ年鑑を取り返して、次のトラブルが起きる。前作の終わり方とそう変わりないんですけどね。前作は『続きは無いのに続くよ』って終わり方が粋だったんです。でも2には3という続きがあって、それを“いま”観る事が出来ないのも、モヤモヤする原因だったと思います。 そして次作で活きるであろうキーワード(主に西部劇に関するもの)や、マーティのキレやすい性格が付加されてたりと、当時の多感な中学生には『伏線の入れ方があざといなぁ』って思ってました。 更に最後に予告が入ってて、それがほぼ全編西部劇。…西部劇あまり得手でないんだよなぁ。というのが、当時の素直な感想です。
後に『1本の映画にする筈のものを2本に分割した』と知り、それはモヤモヤするわ…と納得。 更に最近になって、未来の息子をクリスピン・グローヴァーが。未来の娘をリー・トンプソンが演じる予定だったと知り、あ、それならもっともっと観たかったわ!きっと本作より遥かに面白い2になってたわ!って思いました。 そもそもお父さん(ジョージ)はマイケルJと違う顔なのに、マーティの息子も娘も(あと先祖も)マイケルJなの、なんか無理っくりだな…と思ってたんだ。 それとね、ヒューイ・ルイスの曲が一回も入らないの、今回の再視聴で知ったわ。BTTFといえばパワー・オブ・ラブだと思ってたのに。 |
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