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故郷(1972) - K&Kさんのレビュー
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タイトル名 故郷(1972)
レビュワー K&Kさん
点数 6点
投稿日時 2025-06-21 08:43:34
変更日時 2025-06-21 08:45:23
レビュー内容
民子三部作とのことですが、最後に観たのがこちら。新天地への移動を扱った『家族』に対し、“住み慣れた故郷を出たキッカケ、理由”に焦点を当て、丁寧に描写した作品です。
三部作の一つとして観てしまったから、忙しいロードムービーとして変化と見どころの多かった『家族』、謎の男との生活というミステリ要素のあった『遥かなる~』と比べると、とっても地味でした。だけど地域に根付いた家族の“変わらない日常”と、高度経済成長期。望まざる者にも圧し掛かる“時代の波”が良く描けてます。

“石船”って仕事が面白いですね。積んできた石を重りにして船を傾け、ガラガラと海に流す。何ともダイナミックです。山田監督が「この仕事を映像化したい」と思ったのも頷けます。浅瀬の埋め立てが目的の石船だから、恐らく、半世紀以上とかの長い歴史がある仕事ではなく、経済成長の初期に産まれた、隙間産業的な仕事だったんでしょう。その仕事も大手企業が巨大な船と重機で大規模に引き受けることで、個人の石船は徐々に廃業に追い込まれる。

子供の頃はあったけど、今は減った仕事ってありますよね。チンドン屋や靴磨きは特殊としても、魚屋や八百屋、本屋、文房具屋もかなり減ってます。個人商店はスーパーマーケットに飲み込まれ、スーパーは郊外型ショッピングモールに飲み込まれる構図。時代と共に必要とされる仕事やお店は形を変えて、そこで働く人にも変化を求められる。でもその“働く人”には生活があり、家族がある。そんなことを改めて考えさせられました。

この映画じゃないんですが、小学校の道徳の時間?とか、町内会の子ども映画上映会とかで、こんな感じの映画を何度か観たような気がします。子供の目当てのマンガ映画(まんが日本昔ばなしみたいなの)と併せて上映される、真面目な内容の実写映画。幾つか観た中で覚えているのは、確か病気で死んじゃう女の子の映画(『父ちゃんのポーが聞こえる』かなぁ?)くらいですが。娯楽性に乏しい、人情に主眼を置いたこの映画を観て、なんかそんな事を思い出しながら観ていました。
仕事で、生活で、人としても追い込まれた精一が(言い過ぎ?)、体調を崩した松下を見舞いに行く場面がとっても人間臭くて良かったです。
…民子三部作と呼ぶには、民子の活躍が少なかったような?
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投稿日付邦題コメント平均点
2025-06-21パットン大戦車軍団77.09点
故郷(1972)67.56点
オール・ユー・ニード・イズ・キル66.65点
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2025-05-25バック・トゥ・ザ・フューチャーPART277.80点
2025-05-18カプリコン・177.18点
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