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十二人の怒れる男(1957) - K&Kさんのレビュー
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タイトル名 十二人の怒れる男(1957)
レビュワー K&Kさん
点数 9点
投稿日時 2024-06-10 22:59:34
変更日時 2024-06-10 23:06:42
レビュー内容
“12 Angry Men”邦題まま。ホントにもう、よく出来ています。低予算で場面展開も少ないのに、ここまで引き込ませるのは、やっぱり脚本の上手さかな。アメリカの裁判映画でも、陪審の合議が注目される作品はあまり思い当たらず、“弁護人と検察官が熱弁を交わした結果≒裁判の結果。”陪審員の仕事は裁判の総まとめであり確認作業のように思える。裁判を終わりまで観て、少年は有罪だと思う11人。合理的な疑いがあるという陪審員8番が取り出したナイフで、あれほど自信を持っていた有罪の確信がガタガタと崩れていく。

私がもし参加していたなら、おそらく、一番声の大きい人(有罪に固執する3番かな)と結論がほぼ一緒なら、わざわざ声は上げないかもしれません。本作でも8番が無罪を主張したことがキッカケで、それぞれの陪審員が思っていたこと(有罪と決めつけるには疑問に思う点)を口に出し、議論が練られていきました。多数の意見に流されない、8番の勇気は見習いたいですね。
またあの空間では社会的地位は関係なく、先入観と差別意識から声高に自己主張する10番が、全員から総スカンを食らうところ。陪審員それぞれが自分の意志で起こしたアクションとして、とても印象深かったです。

ほぼ全編密室の作品ですが、時間経過の表現が上手いです。評決のあと7番がナイターを観に行くことが、無意識にこの審議のタイムリミット(=終わったらみんな開放される)を意識させます。議論が長引き、夕食の出前を取るかなんて話題も、予想に反して長引いた審議の白熱具合が伝わります。天候の変化も意図的なものでしょう。蒸し暑い午後は評決をまとめる鬱陶しさを感じさせ、議論に熱が入るとともに激しい夕立。そして最後、雨は上がる。議論がどれだけ白熱しようとも、エンディングにもあった通り、ここを出れば陪審員の12人は、ただの他人同士なんですよね。
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