みんなのシネマレビュー
ピアノ・レッスン - K&Kさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング


◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

スポンサーリンク
タイトル名 ピアノ・レッスン
レビュワー K&Kさん
点数 6点
投稿日時 2022-04-19 22:40:21
変更日時 2022-04-19 22:53:46
レビュー内容
-The Piano- 世の中に沢山ピアノがあり、演奏技術のあるエイダは当然どんなピアノでも弾けます。このタイトルの“The”は定冠詞と言うそうで、どのピアノの事を言っているか、視聴者に特定できるようにする表現です。
劇中、確か3台のピアノが出てきましたが、この映画のタイトルは“あのピアノ”で良いと思います。

“あのピアノ”はエイダの声であり、自分の体の一部であり、心を開放する手段でもあるようだ。
稲光の走る鉛色の曇り空と、荒波の海岸に放置されたピアノのダークな美しさ。 渋々案内した海岸で、ピアノを弾くエイダの開放感溢れる表情を見たベインズが、自身の財産である土地と引き換えにあのピアノを、ピアノを弾くエイダを“手元に置く権利”を手に入れたくなった気持ちがよく解る。マイケル・ナイマンの『楽しみを希う心』の何と美しいことか。

スチュアートが時間を掛けて、エイダとの距離が縮まるのを待つ気持ちは解るし、一般的には正しい手順だと思う。だけどエイダはあのピアノを弾いている自分、心を開いている瞬間の自分を好きになった、ベインズの方に惹かれてしまった。
ベインズに会うことを禁じられたエイダ。スチュワートの気持ちを考えると穏便な措置だけど、駆け落ちをするでなく、娘のフローラを通じて鍵盤を届けるということは、今後は心を閉ざして娘とともに生きていく。ということだろう。まさかのフローラの裏切りは、子供のすることとはいえショッキングだった。

あのピアノは彼女を海に引きずり込む。果たして彼女がピアノを必要としていたのか、あのピアノが彼女を必要としていたのか。
エイダの生きたい気持ちが、あのピアノを振り解き、海面に上がる力を与えた。
最初「原住民に釜茹でにされたほうがマシ!」と断った“北の町”での新しい暮らし。義指を付けて普通のピアノを弾き、徐々に声を取り戻し、ベインズに微笑むエイダ。彼女にはもう、あのピアノは必要ない。
K&K さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2025-06-02羅生門(1950)77.32点
2025-06-01シン・ゴジラ77.23点
2025-06-01ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング67.12点
2025-05-31霊幻道士87.45点
2025-05-31ビフォア・ミッドナイト77.50点
2025-05-25バック・トゥ・ザ・フューチャーPART277.80点
2025-05-18カプリコン・177.18点
2025-05-18沈黙の戦艦76.05点
2025-05-18MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない67.07点
2025-05-11家族(1970)87.30点
ピアノ・レッスンのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS