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裏窓(1954) - アラジン2014さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 裏窓(1954)
レビュワー アラジン2014さん
点数 9点
投稿日時 2023-09-28 13:32:45
変更日時 2023-10-05 10:26:00
レビュー内容
序盤から妙に面白い。この映画が色褪せないのはやはり「他人の生活をのぞき見る」ことの普遍性でしょうか。またミザリーを書いたキングが参考にしたかどうかは知りませんが、主人公がギプスで歩けないというシチュエーションは秀逸、否応なしに観客の期待値も上がるというもの。

主人公ジェフリーズ(ジェームズ・スチュワート)のグズっぷりがなぜか心地よく、個人的には「素晴らしき哉、人生!」よりも、「ロープ」よりもずっとらしくて好印象でした。対するリザ(グレース・ケリー)がちょっと浮いています。もちろん最高に美しいのですが、なぜ銀幕のスター、もしくはスーパーモデルの彼女がこんな裏ぶれた中年カメラマンに惚れているのか説明はありません。おそらくこのシチュエーションコメディ&サスペンスに理由などは野暮なのでしょう、ただの登場人物なのでしょうから。

表通りがほんの少しだけ見えているのは最高に素晴らしいです。ストーリー上も表通りが効果的に使われていますが、この”ほんの少しだけ見せる”塩梅が絶妙で、ほとんどのセリフを排し、管理人、ダンサー、ピアニスト、犬を飼っている夫婦、ミスロンリー、そしてメインの殺人窓をほんの少しのシーンだけで判りやすく表現しています。とにかく窓や音楽、夕日の赤などの使われ方が絶妙に上手くて飽きさせません。(皆さまご存知と思いますが、売れない作曲家宅の時計のネジを回すヒッチコックの顔も注目ポイントの一つ)
ステラ(セルマ・リッター)のセリフも観客の気持ちを代弁していて最高です。皆さん同様、当時20代半ばグレースケリー様(カラー)のちゅっちゅウフフなシーンも拝めて最高。映画って脚本とアイデア、そしてワンポイントの輝き(グレースのことね)でここまで面白くなるんだという教科書のような作品でした。

終盤の女だけの冒険シーンで気分は最高潮に達し、そのまま対決→解決の怒涛の流れが素晴らしすぎます。真相をグダグダ説明しないスマートなラストシーンは現代でも十分通用するベストな編集です。結末を観客に委ねたおかげで後世まで語り継がれる名作になったと思います。ジェフリーズの部屋にやってきた男、両足のギブス、嬉しそうに看病するリザ、察するにはこれで十分です。とにかく文句なし喜劇作品の名作だと思います!
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