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タイトル名 |
紅の豚 |
レビュワー |
8823さん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2005-11-01 17:41:58 |
変更日時 |
2005-11-01 17:41:58 |
レビュー内容 |
「飛ばねぇ豚はタダの豚だ」本作の中でポルコが言い放つ台詞である。この言葉を表面的に受け取ってよいのだろうか?これが彼の本心から出た言葉なのだろうか?一見自虐的にみえるこの台詞も、自分には彼のパイロットとしての矜持が感じられる。かつてアドリア海のエースパイロットとして名を馳せた彼のことだから飛行技術は誰にも負けない自信があった、いや、むしろ今現在もあるのだろう。「俺はタダの豚だ」ではなくて「飛ばねぇ豚はタダの豚だ」という言い回しは実は、「空に出れば俺は誰にも負けねぇ」という自信の表れなんではないだろうか?昔大切な人の婚約者でもある友人を守ってやれなかったことが負い目となっているのだろう。だからこそ率直に自信をのぞかせるのではなく自虐的な言い回しになっているのだと思う。そしてそれがジーナの気持ちに応えられないという結果にも繋がっているのではないか?そんなある意味心を閉ざした彼が純粋無垢なフィオと出会い、次第に過去の自分を取り戻していくというのが本作の見所だろう。そして彼は最後に人間に戻った、本当の自分に。 |
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