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タイトル名 |
アビエイター |
レビュワー |
anemoneさん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2005-03-26 23:56:12 |
変更日時 |
2005-03-26 23:56:12 |
レビュー内容 |
長年スコセッシのファンをやって来て、ほとんどの作品は観て来たけれど、これで作品賞が獲れなかったんだとしたら、もうこれから先彼が受賞出来ることは無いんじゃないだろうか。『グッドフェローズ』にも欠点はあったし、『カジノ』にも『ギャング・オブ・ニューヨーク』にももちろんあった。それでもスコセッシが出さざるを得なかった拘りの部分を上手に殺して、彼が始めて「賞獲りレース」に本気を出したのがこれだったと思う。その分スコセッシ節みたいなものは幾分弱まっている気がするが、安定感や迫力ある絵作り、魅力的なキャラクター作りといったスコセッシの得意とする部分は決して色褪せてはいない。わたしはレオナルド・デカプリオを美男子だと思ったことは一度もないが、演技者として一流であり、銀幕を支配するだけのオーラを持っているとは12年前から思っている。これだけ登場人物の多い168分の長編をほとんど出ずっぱりで引っ張り抜いた存在感はやはりタダモノではないと思う。やっぱりデ・ニーロの後を継いで、スコセッシと組んでいるだけのことはあるのである。あらゆる意味でスコセッシ作品の集大成とも言える作品だが、この作品で獲れないアカデミー賞ならもう二度と狙う必要はないだろう。わたしはもう、オスカーなんかに何の意味も感じないね。この作品を超えたというのなら、もう勝手に言っててくれという感じである。スコセッシ万歳。 |
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