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ショーン・オブ・ザ・デッド - たきたてさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ショーン・オブ・ザ・デッド
レビュワー たきたてさん
点数 7点
投稿日時 2017-03-22 01:04:33
変更日時 2017-03-22 01:04:33
レビュー内容
 ゾンビ映画は大好き。この作品も良かったです。
 特に、前半から中盤にかけてが良い。
 ゾンビ映画の常識を、ちょっとだけスカす、おとぼけ演出の数々。
 カフェの外でキスし合っていた男女が、カフェから出ると片方がゾンビ化していたり、ショーンは予兆には敏感なくせに、実際のゾンビには鈍感だったり。このノリってドリフのコントといっしょですね。
 後半、パブに立てこもってからは、シリアス色が強くなりましたかね。その一方で、クイーンの曲に合わせてゾンビをぽこぽこ殴っちゃう演出もあり、ちょっとコメディとホラーのかみ合わせが悪くなったような気がします。
 コメディだと思って見ていれば、それは『粗』ではなく『演出』。狙ってやっているのだから、良しと思えるし、気にならない。
 でも後半、変に作り手の真面目な気持ちが伝わってきちゃうと、粗が気になり始めて仕方がありません。
 『窓際に立つなよ。』『言い争いしている場合か。』『結局リズたちのマンションにいればみんな無事だったじゃねーかよ。』
 などなど。まあ、いろいろ言いましたが、走らないゾンビを見られただけでも良しとします。
 終盤にかけて、仲間が次々とゾンビの餌食になっていく展開にいたっては、従来のゾンビ映画とまったく同じテイスト。もちろん、ゾンビ好きにとって、それはそれで面白いのですが、前半のオリジナリティあふれる演出から期待されるようなクライマックスでなかったことは確かです。
 ですが、オチで少し盛り返しましたね。
 ゾンビとの共生をさまざまな形で紹介するメディア。こーゆー不謹慎なブラックユーモアてんこもり作品をイギリスが作っちゃったことに、時代を感じます。
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