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タイトル名 |
ペーパー・ムーン |
レビュワー |
鱗歌さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2017-03-15 22:31:31 |
変更日時 |
2017-03-15 22:31:31 |
レビュー内容 |
このロードムービーで、ともに旅をするのがオッサンと少女。とくると、なんだかイカガワシイ感じもするのだけど、なにせ演じているのが実の父娘だもんだから、とやかく言う筋合いのもんでもない訳で。でもまあ、何となく不思議な空間。その後とかく問題の多かったお二人だから、さらに妙な感じもしてくるけれど、それはさすがにこの映画とは関係ない話。なのかな。 テイタム・オニールが最年少オスカー受賞、という点でも注目される本作ですが、さてそんなに彼女の演技が際立ってスバラシイのかというとよくわからなくって、ただ、この映画のこの雰囲気に、見事にマッチしてる、ってコトは言えるでしょう。映画に恵まれた、ってのは、あると思います。彼女のしかめっ面は、横でライアン氏がセッカチでコミカルな演技をしていることで、何やら貫録を感じさせるし、本作でしばしば用いられるパンフォーカスの画面、その奥行きを背景に、これまた彼女の顔が妙な迫力を持ってたりする。一体、何でしょうね、この存在感は。 このお二人さん、かなり困ったヒトたちなんですけれども、憎めない。ってのはウソで、ちょっと憎たらしいんだけど、何だか危うくて、だから目を離せない。不器用でいて、実は何だかチャッカリもしていて、とにかく自然体でいい味出してます。自然体なのに、この貫録・・・。 |
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