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タイトル名 |
おもひでぽろぽろ |
レビュワー |
黒猫クックさん |
点数 |
4点 |
投稿日時 |
2010-09-23 01:23:56 |
変更日時 |
2012-04-27 17:30:56 |
レビュー内容 |
高畑勲の最高傑作である。高畑勲のなかで最高傑作である。高畑勲の最強の一手である。
とにかく高畑勲の作品の中では最高レベルのアニメで、見所が盛りだくさんだ。ノスタルジックな昭和40年代という世界に、公開当時の若年層にはメルヘンチックに感じられる触ったことがないのに懐かしく感じられる小道具をちりばめ、トレンディドラマといわれたドラマの俳優を声優として起用して物語にプラスアルファの質を与えている。
さらに、アニメには見られないしわや陰影を付け、視覚的リアリティをますという手法には実験的な意欲とその労を惜しまない姿勢に裏付けられた実在感がある。 ちびまる子市場の裾野の広さに獰猛に食らいついたジブリのマーケティングの技術力と、バブル期の金の力が気持ち悪い絵を気持ち悪くないんだと洗脳電波をゆんゆん飛ばしてくる非常に不気味な作品だ。
それだけに拝金的側面というか、人を取り込もうとする猥雑な側面というか、ジブリの獰猛さというか、そういう暗黒面全開なのである。実は何にも考えていないし作り出しても居ないのに、技術だけでそういう風に見せるという究極の姿だ。見るべき物がたくさんある。 このどん欲な勝つためなら何でもするファイトスタイルこそが高畑勲のすごさなのだと思う。 |
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