みんなのシネマレビュー
リュミエールと仲間たち - あまみさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 リュミエールと仲間たち
レビュワー あまみさん
点数 9点
投稿日時 2005-01-21 14:58:11
変更日時 2005-01-27 17:44:03
レビュー内容
リュミエール兄弟が発明した「シネマトグラフ」の映像が、初めて一般の観客の前でスクリーンに映し出されたのが、1895年12月28日のことで、今日の映画興行のはじまりとされています。「リュミエールと仲間たち」は、それから100周年を記念して、現代の40人の映画監督たちがシネマトグラフで撮影した映像を、撮影風景やインタビューなどとともにドキュメンタリー風にまとめた超短編作品集です。撮影には「1カット52秒」「同時録音なし」「3テイクのみ」という3つのルールがあります。ジャック・リヴェット監督が「短かすぎる、いつもとは反対だ」(笑)とおどけて嘆いてみせる姿がなかなかチャーミングです。ズームなどの機能は無論ありませんが、カメラを移動させることは可能です。広島を題材に選んだヒュー・ハドソン監督は、シネマトグラフを担ぐようにして素晴らしいカメラワークをみせています。ミヒャエル・ハネケ監督は、短く編集した現代のニュース映像をそのままシネマトグラフで撮影するというアラワザで、軽々と技術的な限界をとびこえてみせます。哲学者のような風貌のハネケ監督は「なぜ映画を撮るのか」という問いに「ムカデになぜ歩くのかたずねちゃいけない。つまづいてしまうから」なんてユニークな返答をしています。一方独特の存在感を放つ吉田喜重監督は「映画には描けないものもある」と言い、それを示してみせます。全体的には映画やリュミエール兄弟へのオマージュ的な作品が多い中、アッバス・キアロスタミ監督は、たった52秒で一本の純粋な映画そのものを描くことに成功しています。どの作品も監督自身の素顔も興味深いのですが、なにより100年前の「シネマトグラフ」がまだ使えること、そしてその映像が神秘的なまでに美しいことに驚嘆します。インタビューには「映画は死にますか」という質問もあるのですが、「このカメラは不滅だ。だから映画も、、、」というジェームズ・アイヴォリー監督の言葉を私も信じたくなってしまいます。
あまみ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2005-06-21日陽はしづかに発酵し・・・106.75点
2005-06-07静かなる一頁97.33点
2005-06-03ミリオンダラー・ベイビー106.91点
2005-04-29ピカソ-天才の秘密108.45点
2005-04-27レネットとミラベル 四つの冒険108.85点
2005-04-17いぬのえいが66.36点
2005-04-15恋愛手帖97.50点
2005-03-06秀子の車掌さん107.54点
2005-01-25セリーヌとジュリーは舟でゆく107.25点
2005-01-21リュミエールと仲間たち96.71点
リュミエールと仲間たちのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS