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タイトル名 |
博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか |
レビュワー |
藤村さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2003-12-13 13:33:36 |
変更日時 |
2003-12-13 13:33:36 |
レビュー内容 |
『笑えないコメディ映画』という評があったがまさにその通り。 本作品、コメディとは言ってもいわゆるつっこみは無い。いたるところに散りばめられているブラックジョークは全て流されてしまうので、「あれ、今のは笑っていいんだよね?」と不安を抱く場面が何箇所かあった。日本流の「ボケ→つっこみ」という笑いの構造に慣れてしまった僕は少々戸惑った。アメリカ・ソ連の冷戦構造を風刺したジョークも多く、当時の世界情勢をリアルタイムでは知らなかったこともジョークに気付きづらかった原因かもしれない。だが慣れてしまうと、随所に転がっている高級なジョークの数々に声に出して笑いこそしないものの(核戦争が題材なだけに)、心の中では「いいぞ!キューブリック!」と喝采を送っていた。 また逢いましょう」という歌に合わせて爆発する核爆弾は、何故か美しいとしかいいようが無かった。 これこそまさに怪作だが、ピーター・セラーズの怪演もまた素晴らしい。ストレンジラヴ博士、イギリス人将校、アメリカ大統領と、なんと一人三役も演じているのだ。事前に知っていないとまず気付くことは無いだろう。
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