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タイトル名 |
博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか |
レビュワー |
ろにまささん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2012-10-29 19:46:08 |
変更日時 |
2012-10-29 19:46:08 |
レビュー内容 |
観よう観ようと思いつつモノクロだしタイトルからしてわけわかんないし50年も前の作品だしでなかなか観る機会を逸していたキューブリックの有名な作品。 観てみたらなんとまぁ面白いこと! さすがですねよね、キューブリック!! いきなりクライマックと言える、イカレ将校の核攻撃命令クーデター。ストーリーの運びは緊迫感とユーモアで絶妙のバランスを保ちつつ、実にいいテンポで進行します。 東西冷戦の崩壊なんて言われて久しい現代ですが、当時(わたしが子どもの頃)はやはり2極構造みたいなものは確かにあって、その間には『核』というものが存在していました。っていまだに『核』の脅威は世界各国、絶えずあるんですけどね。 実際カタチは違えど今の日本は放射能の脅威に苦しんでいるわけですし。。。 あとこの作品を観るにあたってブラックユーモアであるってことを知ってたのも楽しめた要因としてあると思います。 なんせ50年前でモノクロ、一応洋画ですし、演者がみな結構紳士な風情なのでわかりづらくもありますが、みんな結構ボケてます。ボケ倒していると言ってもいいかも。 とにもかくにも巧みな脚本で、短い上映時間を差し置いても飽きることはいっさいありませんでした。 現在の派手な映像技術なんかなくても強烈なメッセージをもった脚本なら充分に楽しめることを再認識しました。 まぁ映画業界、あらゆるテーマをやりつくしてしまった閉塞感は否めないと思うので、その点ちょっと現代の監督さんはツライものがあるのかな、なんて余計なことまで心配しちゃいましたね。
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