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タイトル名 |
ヒストリー・オブ・バイオレンス |
レビュワー |
Cinecdockeさん |
点数 |
4点 |
投稿日時 |
2017-02-16 00:12:31 |
変更日時 |
2017-02-16 00:12:31 |
レビュー内容 |
原題と邦題とで、定冠詞の"a"があるかないかでこの映画の意味が違ってくる。これは、あくまで一人の男の"暴力の履歴"に過ぎないからだ。強盗を鮮やかに倒す暴力から、かつての親玉を射殺する暴力まで、描かれるものは暴力でしかなく、そこにカタルシスは存在しない。いや、それこそが逆らえない人としての本能なのかもしれない。しかし、履歴の証明による、父の血に逆らえない息子と、階段での妻との性行為に、家族の歪みを見逃さない。全てを終えても、あの家族に幸せが戻るとは思えない。刑務所に服役して、全てを清算してから家庭を作れと思うのは野暮か? |
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