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グリーン・デスティニー - FSSさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 グリーン・デスティニー
レビュワー FSSさん
点数 2点
投稿日時 2004-01-30 21:14:45
変更日時 2007-04-15 17:13:08
レビュー内容
とにかくアクション関係の演出にセンスが無い。

地上でのカンフーアクションはそこそこカッコ良いが、この程度は今どきクリアして当然のハードルでしょ。アクション映画を撮ってるんだから、あえて褒めるような部分じゃない。

そして何よりもワイヤーアクションに至っての演出センスのヒドさは致命的。ワイヤーを使うのが悪いわけじゃない。問題はビジュアル面での演出の仕方。あの重力や慣性を無視した、あからさまに「吊ってます」としか見えない動きはいくらなんでもひど過ぎる。監督も、屋根の上を「ふ~んわり、ひょ~いこら」と、まったく加速・減速することなく飛ぶ姿の不自然さ、カッコ悪さが気にならないのが不思議で仕方ない。

上半身は変に固まっているのに空中で足はジタバタ。みっともない。壁や屋根を蹴る「タイミング」も合っていないし、超人的な脚力ゆえに生じるであろう、壁を蹴る時の「衝撃」や「摩擦感」、筋肉の「溜め」と言った、ディテールに対するこだわりがまったく見られない。飛び立つ瞬間ですら、何の予備動作も無く、文字通り「そのまま」の突っ立った姿勢で飛んでいくなんてシーンを平気で撮れる地点で、監督や演出家の感性が鈍いとしか言い様が無い。

特に竹やぶの上での戦いの不自然さ、マヌケさは見るに堪えない。あまりに動きが軽すぎて、せっかくの戦いに迫力や説得力が出ていない。

ストーリーもあって無いようなもので、見ていて先が気にならないし、恋愛ドラマも陳腐で、そもそもメインストーリーに絡む必然性すら感じない。ラストも盛り下がったまま意味不明なアンハッピーエンドで終了。普段から日本の漫画やアニメに接している人は、こんなアクションに度肝を抜かれることは無いと思う。
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