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街の灯(1931) - おっさんさんさんさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 街の灯(1931)
レビュワー おっさんさんさんさん
点数 10点
投稿日時 2004-01-06 01:24:08
変更日時 2005-01-08 20:47:52
レビュー内容
正直言うと、それまで私にはチャップリンの映画の良さが分からなかった。おそらくチャップリンの映画のメッセージ性の強さを理由にしていたのかもしれない。だったらキートンを観よう。何も考えずに(キートンに失礼だが)観られるから。そう考えていたのかもしれない。それはある意味で正しいのかもしれないが、実は彼の映画はそんなに単純ではなかったのだ。この映画には、メッセージ性以上に注目すべき点がある。それは、この映画で出てくる登場人物のキャラクター描写である。チャップリン扮する主人公は、浮浪者でありながらも好きな女性のためにあれこれ努力するのだが、その彼の行動をよく見てみると、実によくそのキャラクターが分かる。例えば、人が捨てた葉巻を、他の浮浪者を突き飛ばしてまで拾って吸ったかと思えば、強そうなボクシングの相手に媚を売ってみたりする。彼の中には、「卑しさ」が内在しているのだ。しかし、彼女の前ではそれを出さないように必死である。それと対照的なのが、彼の釈放後のシーンである。そこには、卑しい自分自身を取り繕う以前の彼の姿はかけらもなく、子供のいたずらに対しても本気で怒ってしまう。もうこれは絶望的である。この映画が、というかチャップリンがすごいのは、こういうシーンをちゃんと用意しているところだろう。絶望を見せておきながら、最後には彼女と再会をする。しかも、彼女が盲目だったので、手で確かめるあたりが心にくい。これを「良い映画」と呼ばずして、何を良い映画と呼べよう?観終わった後、私がそう思ったのは言うまでもない。
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