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タイトル名 |
街の灯(1931) |
レビュワー |
Trunkさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2009-01-17 22:37:13 |
変更日時 |
2009-01-17 22:37:13 |
レビュー内容 |
ラストの二人の表情が凄かった。 チャップリンの方は気恥ずかしさと期待、そして幻滅されることへの怯えが表情に浮かんでる。 少女の方はもっと複雑。なぜなら男は少女が夢見てた白馬の王子様ではなく、それどころかまるっきり正反対の浮浪者なんだから。それに気づいた時の少女の、驚きと幻滅と疑問が入り混じったような表情が何ともいえない。ある意味残酷なシーンだ。 でも私は、そのあと見せた少女の表情を見て、チャップリンが自分に対してどれだけの犠牲を払ったかを知り、どれだけ尽くされたのかを知り、そしておとぎ話のような幸せに比べればちっぽけで地味だが、確かな人の温かさ知ったのだと思った。 この後二人がどうなるかは分からない。そのヒントが与えられる前に映画は終了してしまうから。でもどのような結末を迎えようとも、これは幸せな物語なのだと思う。街の灯のように美しいばかりではない、脆くも温かい物語なのだと。 |
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