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タイトル名 |
放浪記(1962) |
レビュワー |
リーム555さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2011-09-13 18:38:08 |
変更日時 |
2011-09-13 18:38:08 |
レビュー内容 |
原作未読。ふみ子は男運が無く、仕事も長続きしない。だから当然貧乏だし、苦労も多い。一方でふみ子が持つ強さというか図太さが面白くもある。刑事にしょっぴかれても平然とした顔で「面白いわ、何でも経験になって」と言ってしまうあたり、苦しい環境で生きてきた女の強さと、作家の気質がよく表れていたんじゃないかと思う。そんなふみ子を高峰秀子が演じたわけだが、何だかいつもと違う感じで驚く。高峰秀子が「高峰秀子オーラ」を消しているというか、そこにいるのは大女優ではなく、ふみ子なのだと思える出来。脇も田中絹代、宝田明、加東大介、草笛光子、仲谷昇、伊藤雄之助などまさに適材適所な配役で素晴らしい。小林桂樹は無駄遣いかもしれないが、それはそれでありがたい。ちなみに「でんぐり返し」は出てきません… ちょっと期待してたんだけど。 |
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