|
タイトル名 |
ジャコ万と鉄(1949) |
レビュワー |
ユーカラさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2009-03-12 21:03:04 |
変更日時 |
2011-05-06 22:29:08 |
レビュー内容 |
岸壁に砕ける波濤。荒々しい漁船のローリング。網にかかったニシンの大群とヤン衆の格闘。そして雪原を疾走する犬ソリの主観映像。 迫力満点に活写されたドキュメンタリー・タッチの映像は、紛れもなくフラハティ『アラン』の影響だ。 時化(しけ)る海を警戒して松明が群舞する夜間撮影の見事さなど、スタッフの苦労が偲ばれるロケーション撮影の場面はいずれも文句なしに素晴らしい。 伊福部昭による重低音の情景音楽が不要と思えるほど、画面に力が漲っている。 ここでの久我美子はいまいち魅力を欠くが、三船敏郎ははまり役。 とりわけ鰊番屋で披露されるワイルドで独創的なダンスは圧巻だ。 月形龍之介との格闘シーン以上に強烈なインパクトがある。 |
|
ユーカラ さんの 最近のクチコミ・感想
ジャコ万と鉄(1949)のレビュー一覧を見る
|