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オリバー・ツイスト(2005) - はなぶささんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 オリバー・ツイスト(2005)
レビュワー はなぶささん
点数 4点
投稿日時 2006-02-01 22:55:58
変更日時 2006-02-01 23:17:17
レビュー内容
孤児院に預けられた名前も親もないオリバー・ツイストの少年期の物語。孤児院を追われ、物乞いに失敗し、泥棒の仲間入りをするなど、破天荒な生き方を経ながら遂には裕福な家庭に引き取られていく。

こんな大河ドラマのようなドラマティックな物語であり、個々の豊富なエピソードがあるわけだが、盛り上がらないのはなぜなのか?それは物語と個々のキャラクターとのつながりが、密接でないことに由来している。個々人のキャラクターだけに焦点をあてるだけではなく、物語とキャラを見せる映画である本作が、物語を面白くするためにキャラを掘り下げて描いたり、キャラの設定を具体的なものにしないのは、明らかな戦略ミスだった。子供を泥棒に育てる悪党のフェイギンや、やくざな人殺しのビル、泥棒集団のリーダー格のドジャーなど、魅力的なキャラクターは数多いが、それらが物語をドラマティックに結び付けてくれるのではない。

例えば、フェイギンが単なる子悪党にしか見えないのは、終盤で富豪に引き取られたオリバーが牢獄に収容されたフェイギンと対面した後にみせた”涙”の意味を観客には理解させないと思う。やくざのビルとナンシーの関係もいまひとつピンと来ないのだが、結局ナンシーは、オリバーを助けるためにビルを裏切る。だが、やはりここでも描写はいまひとつで、ナンシーがビルを愛していて、それでも尚オリバーを助けるためにビルを裏切るという設定にしてくれれば面白くなった。オリバーの先輩格にあたるドジャーなどは、利用しようとすれば物語を面白くするためにいくらでも利用できるキャラだ。顔もオリバーに劣らず綺麗だが、やってることは汚いことばかり。彼がオリバーをとことんダメにするメフィストになって、オリバーがふと精神的に目覚めてそこから脱出する、というストーリーなら、どれだけ興奮できたろう。

ロンドンの街も人も、皆がもっと汚くて良かった。欲望にまみれた人間の中でオリバーが一人だけ変わっていくのなら面白いのだ。この映画では、オリバーは受動的過ぎる。自分で何かをしようとする意志がない。結局ナンシーや運が味方をして富豪に引き取られていくに過ぎない。私が共感できないのはそこかもしれない。悪に徹することもできない者が善にならんとしても魅力はない。酸いも甘いもしってこそオリバー・ツイストの物語なのではないのか。
はなぶさ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2009-09-1320世紀少年55.04点
2007-02-25武士の一分75.99点
2006-09-03宇宙戦争(2005)55.89点
2006-08-29ババァゾーン02.87点
2006-08-13コラテラル46.11点
2006-02-02バットマン ビギンズ76.73点
2006-02-02電車男85.87点
2006-02-01オリバー・ツイスト(2005)45.55点
2005-11-21オールド・ボーイ(2003)67.03点
2005-11-20スチームボーイ STEAM BOY64.99点
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