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タイトル名 |
父親たちの星条旗 |
レビュワー |
ぞふぃさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2007-09-04 17:07:51 |
変更日時 |
2007-09-04 17:07:51 |
レビュー内容 |
実はとても期待していたためか、いまひとつの感じでした。 まず最初の20分あたりまで誰が誰やらわからないような状態、でようやく「旗を立てたのは誰か」云々になって「ああ、この人らが主人公たちなのだな」ということがわかったときはホッとしたものです。でもその後もただ淡々と続く物語に少々食傷気味・・・ 言いたいことは分かります。「英雄なんていない」、「戦争はただ虚しいだけ」。確かにそうです。でもそんな「西部戦線異状なし」でも既に語られているテーマを今更何の捻りも無く出されたところでそうそう感じ入ることはできません。金集めのためのショーに引っ張り出された普通の兵士の悲劇も分かりますが、一番の悲劇が既に戦場で行われていることがどうしても私の頭の中からは離れず、「気の毒だけどあんたは生きているんだ、それだけでメッケモンだと思うしかないんだよ」っていう思いを追っ払うことができませんでした。 そして何が一番悪いってこの衛生兵の彼が主人公として扱われている理由がわからなかった点です。なぜ彼が主役なのか、先住民出身者の彼(最も英雄という重みに潰された男)でもなく、伝令の彼(最も英雄という状況を利用しようと思っていた男)でもない彼が。調べて本を書いたのがその息子だったから?イギーという友を無残な死に追いやったから? 彼以外の2人のどちらかに中心を据えたりもしくは間違えて入ってしまった兵士や抜け落ちた兵士にもっと焦点を当てたほうがメリハリのある作品になったのではないでしょうか。とにかく主人公の印象の薄さがこの映画をぼやけたものにしてしまった気がしてなりません。作り方によっては多分もっと引き付ける印象深い作品になりそうだったのに、なんだか残念です。
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