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初恋(2006) - アンドレ・タカシさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 初恋(2006)
レビュワー アンドレ・タカシさん
点数 6点
投稿日時 2009-08-31 23:57:12
変更日時 2009-09-03 12:30:42
レビュー内容
このタイトルと宮崎あおい主演、というスペックから想像する内容とは随分とかけ離れている映画でした。でも、裏切られたという事ではなく、ちょっと珍しいものを見せてもらった印象。時代は1960年代後半で、仲間はアングラ喫茶に入り浸っている不良さんたち。宮崎あおいはその顔に似合わず、ほとんど喋らない暗い少女で、犯罪に手を貸します。それが3億円強奪の実行犯という設定。犯罪者というだけでなく、それが日本中を揺るがしたあの事件です。こんな突飛な役どころの彼女を見た事が無かったという意味で新鮮だったけど、もうひとつ盛りあがりに欠ける。これは評価が難しいところで、脚本自体に奥行きが感じられないこともあるけど、彼女の演技にも奥行きを感じない。育った環境から来る薄幸さとか、男に焦がれる様子など、見せどころはあったと思うが、ガツンと迫ってくるものが無かった。同年に製作された『ただ、君を愛してる』の彼女がとてもはまり役だったことを考えると、今作は彼女向きのお話では無いのか、それともあの時点での彼女の演技力の限界か。劇中、ノーヘルでバイクを駆るシーンがある。その無防備さに一瞬ドキッとするけど、髪を風になびかせ走る開放感と宮崎あおいの笑顔が気持ち良く馴染んでいた。この映画で彼女がいい顔してると思ったのはあのシーンだけです。笑顔に限らず、どんなシチュエーションでも彼女らしい顔が出来るようになって欲しい。舌足らずですが、これエールです。ファンですから。
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