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エクソシスト ディレクターズカット版 - よしのぶさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 エクソシスト ディレクターズカット版
レビュワー よしのぶさん
点数 10点
投稿日時 2009-10-13 12:29:59
変更日時 2009-10-13 12:47:14
レビュー内容
ホラー映画を全世界に知らしめた金字塔的作品。考古学者のメリン神父は、イラクで悪魔像や聖コインを発掘。悪魔が復活し、エクソシストとして再びと対決する日が近いのを知る。犬のケンカ、片目の男、突然の馬車の出現、夕日の中での悪魔像との対峙など演出が冴える。カラス神父はボクサーで精神科に学ぶが、神父の道を選んだ。だが今は、信仰の危機を抱えている。ホームレスの声に耳も貸さない。老母はぼろアパートで健康不安を抱え、独り暮らし。ある日倒れて病院に運ばれたが、精神病棟。私立病院に入院させるお金がないのだ。母にののしられ、親子の断絶。続く母の孤独死。神は存在するのか?カラスの心の善と悪の闘いが、映画の大きなモチーフ。リーガンは女優の娘で経済的にも恵まれ、明るい性格。だが父親の不在(離婚)が暗い影を落す。父に取って代わろうとするバーグ(監督)を気にし、父を電話でののしる母の声に心を痛める。母クリスは娘を狂おしいほどに愛しており、娘を何とか助けたいと様々な療法を試みるが、どれも成功しない。精神的に追い詰められてゆく様子が詳細に描かれる。彼女の悩み、苦しみが見るものを感情移入させる。母子の愛情物語でもある。カラス神父はクリスに相談されるが、憑依を信じない。リーガンの口から母の声、ホームレスの声を聞くが、半信半疑。悪魔が聖水に騙されたふりをすると、憑依ではないと結論づける。信仰のゆらぎが判断を鈍らせているのだ。だが、テープの逆回転で悪魔が少女を殺そうとしているのを知り、少女がお腹に水ぶくれの文字で助けてと必死に訴えるのを目にすると、信仰が蘇り、対決を決意。メリル神父登場。悪魔との壮絶な闘いに自信を失うカラス。「あんないい子なのにどうして憑依されるのか?」メリルが答える。「我々を絶望させるためだ。自分が獣のように心が醜く、神の愛に値しないと思わせるため」誰の心にも悪魔が忍びこむ隙がある。この映画の本当の怖さはここにある。再び信仰を取り戻すカラスだが、メリルは持病の心臓発作で死ぬ。カラスは少女を助けるため、唯一できることをする。自分の身を犠牲にするのだ。カラス神父の魂の救済の物語でもある。刑事もいい味を出している。残念なのは、たった二人で儀式を行ったこと。大勢ですれば、もっと盛り上がった。ところで、テープ解析する部屋の看板に「TASUKETE!」と書いてあるのに気づいただろうか?
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投稿日付邦題コメント平均点
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2015-02-06華麗なる激情76.00点
2015-02-06影の車67.00点
2015-02-05第9地区87.07点
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