みんなのシネマレビュー
ゆれる - 鉄腕麗人さんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 ゆれる
レビュワー 鉄腕麗人さん
点数 10点
投稿日時 2007-04-07 12:40:59
変更日時 2007-12-31 17:23:32
レビュー内容
実のところ、こういうじっとりとした暗さを終始携えた映画は得意ではない。が、この作品に対しては「なんて面白い映画だろう」と思った。
“ゆれる”吊橋から端を発した二人の兄弟の心の“ゆれ”を、これ以上ない繊細で緻密な人間の心理描写で描き出している。西川美和、この女流監督は只者ではない。

弟の兄に対する思い、兄の弟に対する思い、ずっと秘めていたそれぞれがぶつかり、混ざり合い、壊れ……その先に見えたものは何なのか?その深層(真相)を深く深くえぐり出す。
二転三転する「事実」に対する「証言」が、まさに人間の心理がゆれ動く様をまざまざと表していて、映画のテンション自体はあくまで淡々と展開していくにも関わらず、ぐいぐいと観ている者を引き込んで離さなかった。

兎にも角にも、表情の捉え方、巧みな脚本による会話のリズムとタイミング、的確なカット割とすべてが巧い。ストーリーとしての曖昧さや、時に見せる荒々しさまで、すべてが計算されつくされ、完成している。
核となる兄弟を演じたオダギリジョー、香川照之の演技がそれぞれ素晴らしく、特に香川照之の“危うさ”を踏まえた表現力は最後まで「圧巻」の一言であった。

吊橋は無情なほどに激しく揺れ動いた。だが、まだ崩れ落ちてはいない。この兄弟が、再び手を取り合って、あの吊橋を渡る日がくることを望みたくなる。
鉄腕麗人 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-04-28劇場版 からかい上手の高木さん55.00点
ドミノ(2023)76.87点
2024-04-14名探偵コナン 紺青の拳34.54点
2024-04-09デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章87.00点
2024-03-31オッペンハイマー96.51点
2024-03-24DUNE デューン/砂の惑星 PART276.81点
2024-03-10アルキメデスの大戦86.60点
2024-03-02アラジン(2019)77.24点
2024-02-24マーベルズ64.87点
2024-02-23別れる決心98.66点
ゆれるのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS