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タイトル名 |
ゆれる |
レビュワー |
めっくさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2006-09-05 02:16:59 |
変更日時 |
2006-09-05 02:16:59 |
レビュー内容 |
人間というのはなんて不安定なんだろう。自分は相手を信じていると思っていても、相手から否定された時、今までの信頼が簡単に憎しみに変わってしまう。人間は相手がいないと一人では生きていけない生き物なのに、相手がいればいたで相手に影響されて、自分というのがどんどん変わってしまう。「本当の自分」なんて言えるのだろうか?人間という存在は常にゆれている。猛が帰ってきた事により、稔も智恵子もあっけなくゆれる。稔に「触らないで」と叫ぶ智恵子。猛にガラス越しに唾を吐きつける稔。稔のゆれを受け、猛もまたゆれ、裁判で稔に不利な証言をする。人間というものの不安定さを映画はこれでもかと見せつける。映画は最後に、ゆれるが故に戻る事もできる、と救いの手を差し伸べる。が、猛の呼びかけに稔が振り向いた所で映画は終わる。人間というのは答えの出ない、どこまでもゆれる存在だ。なんて事を考えました。 |
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