みんなのシネマレビュー
ジョニーは戦場へ行った - すかあふえいすさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 ジョニーは戦場へ行った
レビュワー すかあふえいすさん
点数 9点
投稿日時 2014-01-31 10:54:28
変更日時 2014-03-13 03:19:04
レビュー内容
ダルトン・トランボ自らの小説「ジョニーは銃を取った」の映画化。
オープニングのドラムの連打。
まるで機銃を掃射するように一つ一つ叩かれる音は、機銃に斃れていく兵士の叫びでもあるのかも知れない。
トランボの戦争に対するあらゆる怒りがこの映画には詰まっている。
戦争が起こる度に原作小説を発禁にしてきたアメリカ政府の傲慢。
「人間」として殺され、消耗品の「弾丸」という兵士にされていく人々。
戦争そのものに殺されていった人々の叫びをトランボは聞いたのかも知れない。
原作は第二次大戦が勃発した1939年。
まだ第一次大戦の暗い影を引きづっているような時代に続けざまの戦争。
第一次の頃に子供だった人間が、大人になった途端に戦場に出され殺されに行く。
何処にいたって戦場だ。子供も大人もみんな無差別に焼かれる。
戦争したけりゃてめえらだけでやれ。どうしてこんな争いのために我々が殺し殺されねばならんのだ。
顔を焼かれ四肢をもがれた「ジョニー」からはそんな激しい怒りが伝わって来る。
美しき過去の「幻想」、光の届かない闇の「現実」。
戦場に行けば二度と戻れないかもしれない。だったら死ぬ前に好きな人を思いっきり抱きしめてやりたい・・・。
叫びたくても叫べない、
触りたくても触れない、
泣きたくても泣けない、
眼をつぶりたくてもつぶる眼も無い。
こんな人間を誰が作った!
「ジョニーよ、銃を取れ」と無責任に叫んだ全ての人々だ。
自分の利益のために他人の死体を踏みつけにしてきた多くの人間だ。
トランボはそんな人間への怒りを命懸けで叫んだ。
何が赤狩りだ。
何がプロパガンダだ。
ジョニーの気持ちを否定できる奴なんざこの世にいない。
何故ならジョニーの苦しみはジョニーにしか解らないのだから。
我々はジョニーのありのままを受け止め考える事しかできないのだから。
すかあふえいす さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2017-06-15トランボ/ハリウッドに最も嫌われた男97.05点
エリン・ブロコビッチ96.92点
2017-06-06美女と野獣(2017)97.20点
2017-06-06LOGAN ローガン97.00点
2017-06-06ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス96.87点
2017-05-27見えざる敵87.00点
2017-05-27ドリーの冒険86.25点
2017-05-27これらのいやな帽子84.00点
2017-04-25アルジェの戦い98.00点
2017-04-24怪盗白頭巾 前篇97.00点
ジョニーは戦場へ行ったのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS