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善き人のためのソナタ - アンドレ・タカシさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 善き人のためのソナタ
レビュワー アンドレ・タカシさん
点数 7点
投稿日時 2013-01-09 02:41:23
変更日時 2013-01-10 01:02:59
レビュー内容
密告が制度化された社会は、不自然な統制の証し。国家保安局の食堂の簡素な昼食は、経済状況のバロメーター。壁が崩れる前の東ドイツ事情は知らなかったので勉強になりました。
主人公の変心とその動機がテーマです。上司が、ほとんどシロと言っていた劇作家を見張れと言う。大臣の欲望を担ぐためである。上司と言っても、元は同級生。階級の差は世渡り能力の差。主人公は生き残っている方だが、勝ち組でもない。社会主義の理想を信じ、淡々と仕事をこなす。その生真面目な性格が、体制に利用されているようにも見える。たぶん、本人も分かってやっている。彼に出来ることは、それしかないのだから。誰もいない家へ帰り、党が流すつまらないニュースを見る毎日。たまに商売女を抱く。
転機は劇作家の盗聴任務。劇作家は主人公がファンになった女優と同棲している。奇しくも、二人の人物を盗聴することになった。大臣から肉体関係を強要される女優の苦悩を知る。女優の実情を察知しても口に出せない劇作家の不憫に共感する。二人分の表面と内面の相克が、当人たち以上に主人公を刺激する。さらに、権力の濫用と腐敗に加担している自分を自覚する。
彼は転向して体制に反抗した訳ではない。社会主義の理想を失ってはいなかった。ただ、秤にかけると優先すべきものが見えたのだと思う。人間性という秤である。
善き人(劇作家とそのパートナー)のためのソナタ(主人公の孤軍奮闘)、と解釈すれば本作の内容を表していますが、もう少し分かりやすい邦題でも良かったんじゃないかと思います。
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