|
タイトル名 |
主人公は僕だった |
レビュワー |
Oliasさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2011-03-25 03:08:03 |
変更日時 |
2011-03-25 03:08:03 |
レビュー内容 |
作中の人物と作家とが対面して人生がクロスするというのは、どちらにとっても、次元の境界が消滅するほどの重大な事態なのであって、そうであれば、もっともっと日常からの逸脱や破綻を期待してしまうわけなのです。ところが、この作品では、その後も何となく無難に収束してしまって、せっかくの物語としてのインパクトを弱めています。あえていえば、原稿を読み終わった教授が平然と「この物語は傑作だ。だから君は死ぬしかない」と言い切るところなどは、逸脱の萌芽が見えていたりしますが、それもそこだけで終わってしまいました。似たような発想の「トゥルーマン・ショー」と比べると、突き抜け度において大きな開きがあります。 |
|
Olias さんの 最近のクチコミ・感想
主人公は僕だったのレビュー一覧を見る
|