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タイトル名 |
愛と死の記録 |
レビュワー |
東京50km圏道路地図さん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2020-08-22 23:13:01 |
変更日時 |
2020-08-23 11:01:52 |
レビュー内容 |
被爆者の恋愛モノの有名作品としては、『黒い雨』や『夕凪の街 桜の国』がある。なのでコレらとの比較になってしまう。主人公は後遺症により若くして命を絶たれるわけだが、若くして命を絶たれる事は原爆以外でも様々な事情で起こりえるわけで原爆である必然性がない。よって原爆ならでは問題としては『夕凪の街 桜の国』で描かれていたように周囲の差別や偏見にあると思うのだが、そういった描写は弱い。原発投下20年後の広島の実情を表しているのかどうか判断できないが、これは舞台が広島であるが故の制約があり、差別や偏見が描きにくかったという構造的要因があるように思われる。とはいえ、悲しい物語である事に変わりはないのだが、最後にヒロインが自殺するのはヤリスギではないのかと。それでも吉永小百合の健気さには惹かれるものがある。それにしても渡哲也追悼としてNHKで急遽放映された作品が、本人が病死してしまうというのはどうなんだろうか。その意図が知りたい。 |
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