みんなのシネマレビュー
気球クラブ、その後 - 民朗さんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 気球クラブ、その後
レビュワー 民朗さん
点数 8点
投稿日時 2013-10-20 18:16:12
変更日時 2013-10-20 18:16:12
レビュー内容
本作は恐らく意図的にキャラクターに多くを語らせず、ちょっとした役者の仕草やセリフのニュアンスで、心情を描写しているので、本作の私のレビューは"私が思った"ことです。場合によっては監督の意図をまるで理解できていない駄文かも知れない事をお許し下さい。
一つ言えるのは只の若者たちのモラトリアムを描いた青春映画では無いということです。気球バカ一代のような男、村上さんの周りには沢山気球クラブの仲間たちがいる。気球を飛ばした後は打ち上げをして、ある時は屋上にバルーンを広げて飲み会をして、笑い合って……、と全うな青春を謳歌している様に一見は思うのですが、どうもおかしい。
何度か挿入される二郎とみどりが気球クラブの部室(?)を訪れ、村上さんのゴヤの『巨人』の様な気球を飛ばすという夢を聞くシーン、彼らは「なんか、スゴイっすね」「こんなんが飛ぶなんてスゴイですねー!」と答えるが、どう聞いても村上さんの夢に同調しているようには思えない。飲み会シーンでの彼らはあんなにも楽しげなのに。
挙句に社会人になった彼らは、村上さんの死を知った後、追悼と称した飲み会を催し、最後には巨人の目玉になる筈だった気球を燃やそうとする。つまり彼らにとって気球とはモラトリアムの一部に過ぎない。いずれは社会に出る前に卒業していく通過点に過ぎないのだ。
それに対して村上さんは気球しかない男である。彼は「夢の無い人生なんてクソだ、そのクソにへばりついている奴はもっとクソだ」と言います。彼は空で美津子にプロポーズするが、彼女は「地上で渡してほしいな」と応じるが、それに彼は「気球日和で気持ちいいね!」とはぐらかして終わってしまう。美津子からすると、「地上に降りて(気球から降りて夢を捨てて)私を見て欲しい」という気持ちだったのだろうが、気球しか人生にない彼はその決断を選べなかった。この映画はそんな村上さんの生き方に関して明確に良い悪いの分別をしていない。しかし社会人になったクラブのメンバーたちが空に浮かぶ気球を羨ましげに眺めるカットは実に印象的です。やはり監督は何があっても夢を捨てられない人間を理想の存在として見ているのではないかと感じました。
民朗 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2017-12-18スター・ウォーズ/最後のジェダイ85.79点
2015-10-28アラビアのロレンス97.94点
2015-10-23ジョン・ウィック75.90点
2015-10-23フレンチアルプスで起きたこと96.41点
2015-10-23テキサス・チェーンソー55.77点
2015-10-14マイ・インターン66.69点
2015-10-08バクマン。86.79点
2015-10-02キングスマン86.80点
2015-09-24バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)96.37点
2015-09-23クロニクル86.60点
気球クラブ、その後のレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS